或る部屋の本棚

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読んだ本_『ヒューマンコマース』

『角川インターネット講座』の2冊目を読みました。

今回読んだのは9巻に当たる、楽天株式会社代表取締役兼会長の三木谷浩史さんが監修をしています。

この本の全体的なテーマは、インターネットが普及した社会でのヒトと商売についてだと思いました。

マクロ経済、電子書籍、EC市場の歴史など様々なテーマの章が書かれていますが、全体を通して楽天の話が少しずつ絡んでいます。

私がこの本を読んで印象に残ったのは、これまでは日本の企業のインターネットの活用は、アメリカがやったことを日本に合わせて模倣することが多かったが、これからは日本独自のものを作ってかなければならないということです。そして日本人は工夫して、新たなものを作り出すことが得意であるということでした。これは、インターネットに関することだけではなく、製造業などあらゆる産業に当てはまることだと思いますが、世界を相手にするためには、独自性というものが必ず必要となってくるのでしょうね。

今回の本は、前回読んだ『仮想戦争の終わり』のようにインターネットの専門用語がたくさん出てくるような本ではなかったので、かなり読みやすかったです。